どんな仕事
番組収録のどんな場所でも必要な「音」をきっちり拾うことです。
「ロケ」では旅番組や食事をするシーン、街頭インタビュー、ドラマなど条件は様々です。「スタジオ」ではニュース、バラエティ、対談、音楽などこちらも多岐にわたります。さらに「中継」ではロケとスタジオの両方に気を遣います。
マイクの数が増える(出演者が多い)と喋っている人の芯がない、いわゆる「かぶり」がでてしまうのでミキシングが重要になります。
いずれもその瞬間は一度しかなく現場での音、面白いコメントや感動するコメント、その瞬間の「いい音」を収録して音声的に良い番組を作る事を心懸けています。
生放送はすべてが一回きりなので何年経験してもやはり緊張しますね!
次に「MA」という仕事があります。和製英語のMulti Audioの略です。「編集で完成した映像作品に対し音の演出を加え完成させる事」で、番組において最後の仕上げとなります。「ロケ」など現場で収録された音声のレベルを合わせ、またノイズの軽減や音質の調整、さらに映像に合った位置にナレーションを録音し、BGMや効果音をミキシングして番組を完成させます。
いい音
オーケストラが奏でる繊細かつ力強い音
体まで重低音が響くコンサートライブ会場
ゴルフトーナメントでティーショットの打球音、球が風を切る音
スタジアムを揺らす大歓声
森の中の凛とした空気感
鍋が煮えたぎるグツグツ、肉を焼く音
「生音」、それは音の広がり、音圧感、生身の人間から感じとれる息使いなどです。
これらを超える「いい音」はないと思います。
私達はマイクを通して「いい音」を伝える、それが音声の仕事です。